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「木の名前の札を付けよう Part1」を実施しました

掲載日2015年08月04日

みなさんこんにちは!みんなの森づくりHP担当の後藤です。

暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。この時期苦しめられるのは暑さだけではありません。
寝苦しい熱帯夜に耳元で聞こえるあの独特の羽音・・・そう、「蚊」です。
音が気になり眠れず、羽音から逃れようとタオルケットを被ると蒸される・・・
戦うしかない!蚊との死闘は15分に及び、部屋中の蚊を倒したときには、アドレナリン全開・汗だくでとても眠れる状態ではありませんでした。
それでも何とか眠りにつき、朝目覚めると、新たに指の間や膝の裏など、絶妙に嫌なところ刺されてました・・・次の日、僕がマツモ〇キヨシに向かい、アースノー〇ットを買ったのは言うまでもありません。

 

さて、そんな蚊も雨の日はあまり出てきません。
蚊があまり出現せず、植物にとって恵みとなる雨の日は、考えようによっては自然観察日和でもあります(ポジティブ)。
今回は平成27年7月13日(月)に雨の中、明野西小学校で実施した「木の名前の札を付けよう Part1」の様子をお伝えします。

 

 

明野西小学校には、校庭を取り囲むように多くの木が植わっており、校庭の隅には樹木園があります。
それらの場所は子どもたちの遊び場として定着していますが、そこにはどのような種類の木があるのか、また、その木でどのような遊びができるのか。知っている人は意外と少ないものです。

 

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今回は木の先生といっしょに校庭の木を巡り、木とふれあうことを通じて、学校の校庭にどのような木があるのかを学び、身近な自然で遊ぶ楽しさを知ってもらいます。

降りしきる雨の中、明野西小学校体育館前に集まったのは3年1組・2組の子どもたちと、8人の木の先生。
(手前から、鬼塚先生・川野先生・池松先生・堤先生・糸原先生・渡辺先生・河野先生・伊藤先生)

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8つの班に分かれ、1つの班に1人の先生がつき、それぞれのルートで校庭を巡ります。

灰色の空の下、色とりどりの傘の花が咲く中で、梅雨の自然観察会のスタートです!

 

スタート地点の近く、校舎の裏では、伊藤先生の班が、カナリーヤシを観察していました。
これから訪れる夏を感じさせるこの木は、別名フェニックスといい、遠くヨーロッパから来たヤシの一種だそうです。

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鬼塚先生の班では、アメリカフウを観察していました。
イガグリのようなアメリカフウの実は子どもたちに大人気!
「アメリカフウ」を「アメリカ風」だと信じて疑わない子が続出しました。
確かにアメリカの情緒を感じない・・・でもありません(笑)

 

 

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その周辺では、渡辺先生が、同じくプラタナスの木について説明していました。
プラタナスはその実だけでなく、幹の皮が剥げるという特徴があります。
子どもたちは、地面に落ちた木の皮を「パズルの木」と言いだし、もとの位置にはめる遊びに挑戦!
しかし、木にピタリはまるピースは中々見つからず、子どもたちは悪戦苦闘・・・
休み時間にぜひリベンジしてみてください!

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河野先生の班では、クロマツを観察しました。
クロマツは、マツタケができるアカマツと比べ、トゲトゲ(葉っぱ)が固いのが特徴です。
葉っぱの固さは私が身をもって体感しました。(メモをとってるときに子どもたちに襲撃されました・・・)

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一方、川野先生の班では、どんぐりができるコナラの木を観察!
すでに木には緑色のどんぐりができはじめてました。
秋にはぜひともどんぐり銀行に預けてくださいね。

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糸原先生の班では、クスノキの幹の太さを測りました。
人が両手を広げたときの右手の先から左手の先までの長さは、その人の身長と同じ長さになります。
この写真の木は子ども一人では手が届かず、二人で挑戦しました!
子どもたち二人で手をつないだ長さよりも少し細いので2.5m程度の太さであることがわかります。例え道具がなくても、木の先生にかかれば、自然の中で色々なことを知ることができます。さすが!

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堤先生の班では大分市の木でもある、ホルトノキを観察しました。
ホルトノキは一年中赤い葉っぱが見られるのが特徴的な木で、(諸説ありますが、)平賀源内がポルトガル原産のオリーブの木と間違えて名付けたことがその名前の由来だそうです。

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一方、池松先生の班では、キョウチクトウの葉っぱで遊びました。
食べたら食中毒を起こす、危険なイメージのあるキョウチクトウの葉ですが、下の写真のように、二枚の葉を両手でたゆませ、勢いよく引っ張ることで、「パチン」という気持ちのいい音が鳴ります。
これが意外と難しく、悪戦苦闘する子もいれば、自然観察会の間、ずっと持ち歩いて鳴らしている子もいました。

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一時間はあっという間に過ぎ去り、明野西小学校の校庭にあるたくさんの木を全て見てまわることはできませんでした。
しかし、授業の終わりに再び体育館前に集合したとき、多くの子どもたちの手には、葉っぱや木の実が握られており、子どもたちから「もっと見てまわりたい」、「木について知りたい」という声があがりました。

今回の授業は、木について学ぶことはもちろんですが、自然で遊ぶ楽しさを知ってもらう最初の一歩として、大成功だったと思います。

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次回のPart2は12月!
今回の授業で、校庭の木と仲良くなった子どもたちが、秋の姿となった木々に名札を付けていきますよ!
乞うご期待!