掲載日2014年07月30日
みなさんこんにちは!みんなの森づくりHP担当の後藤です。
夏真っ盛りですね!!
暑さを吹き飛ばすためにこの時期、海やプールにくりだす方も多いのではないでしょうか。
この夏の僕の目標はクロールの息継ぎを体得し、必ずやカナズチを脱却することです!!
市内の小学生のみんな、いっしょに頑張りましょう!!
さて、今回は平成26年7月27日(日)に開催した「柞原八幡宮の森の観察会」の様子をお伝えします。
豊かな自然と共存してきた大分市西部に位置する柞原八幡宮。
敷地内では天然記念物の大クスを初めとする大迫力の木々がたくさん見られます。
今回の観察会では、木やいきものに詳しい先生方といっしょに、柞原の森の大自然とふれあってきました!
7月27日当日。天候は雨。
事務局の僕かH先輩のどちらかに、本格的に「雨男」容疑がかかるなか、
雨を物ともせず、42名の参加者の方が集まってくれました!
NPO団体の先生方が班(1~4班)に一人引率する形で自然観察会、スタートです!!!
柞原八幡宮では参道を覆うように木々が茂っています。
当日はこの木々が傘代わりになって、雨から参加者のみなさんを守ってくれてました!
木のエキスパート・御手洗さん(4班の先生)曰く、木が太陽の光のたくさんあたる場所を求めて成長した結果だそうです。
余談ですが、湖のほとりの木は湖に反射した光を太陽と勘違いして、湖の中へと枝を伸ばしていくこともあるそうです。
大分市の木である大きなホルトノキや、フリフリのついた貴婦人風のキノコ、羽に目のような模様のついた蛾など、長い階段の途中には見所満載でした。
普段気に留めないような、足元に生えているような植物も先生の手にかかれば遊び道具に早代わりです!
参加者のみなさんは長い階段にも疲れを見せず、先生の後について元気に登っていきました。
階段の中腹では今回の観察会の目玉、大クスが迎えてくれました。
ここでは全員で御手洗さんの説明を聞きました。
大人もこどもも、御手洗さんの軽快なトークに興味津々。
大クスの幹の中に入って遊んだ少年時代の思い出に浸っている方もいました。
大クスの近くには立派な南大門がありました。
門に刻まれた装飾は、約140年前にできたものとは到底思えないほどの立体感で、
中国の昔話をもとに彫られたものだそうです。
ここまで来たらもう一息!
一気に頂上まで登ると・・・
厳かな本殿と回廊が迎えてくれました!!
建物の赤色とその周りの緑色が絶妙に混ざり合い、神々しいけれど、涼しげでどことなく居心地のいい空間を作り出していました。
宮司さんによると、平成23年に国の重要文化財に指定された後、多くの方々の寄付によって少しずつ改修がすすんでいるそうです。
「こどもたちが大きくなっても、この風景が見られますように」
寄付をしてくださっているみなさんのそんな思いが感じられました。
東門の近くには「幸運の扇石」とよばれる扇型の石がありました!!(写真左)
その石畳を踏んだ人は願いが叶う
・・・それを聞いたこどもたちは扇石の上で何度も足踏みをしていました(笑)
観察会の後半は境内の東側の自然観察道を散策しました。
2班はもみじに張り付いた小さなカタツムリを見つけました。
こどもたちだけでなく、お父さんも童心に返って、真剣な眼差しです・・・!!
一方、3班では道端の竹を使って笛を作りました!
太い竹からは低い音が、細い竹からは高い音が出るそうです。
こどもたちは大苦戦・・・!!
そんな中、天才児現る(写真左:みどりの帽子の子)!!
誰よりも上手に音を出し、先生から名人認定を受けていました。
そこに1班が合流!
ここからは1班と3班でいっしょに行動しました。
笛を片手に観察道を進んでいくと、山の斜面にこどもでも上れるような道を見つけました。
なんとそれはイノシシ通り道(中央大通り)だそうです!!
ウリ坊気分でハイ、チーズ!
さらに進んでいくとカゴノキ(通称:パズルの木)を発見しました!
前回の「木の名前の札を付けよう Part1」でもご紹介しましたが、
カゴノキは木の皮が剥げて、地面に落ちたものを木の幹に当てはめて、パズルのように遊べる木です。
集合時間が迫っていたため、じっくりとは遊べませんでしたが、それでも木にピッタリ合うパズルのピース(木の皮)を見つけた子もいました!!
心配された天気もなんとか最後まで持ちこたえ、大きなケガもなく、観察会は無事終了しました。
先生たちがびっくりするぐらい物知りな子や、率先してこどもさんに植物で遊ぶ方法を教えるお父さんなど、
楽しいメンバーで、老若男女問わず、新鮮な発見がたくさんあった、
非常に充実した観察会になったと思います。
ご参加いただいたみなさん、NPO団体の先生方、大変お疲れ様でした!!
次回の「高崎山、おサルの森の観察会」で、またお会いしましょう!