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「高崎山、おサルの森の観察会」を実施しました。

掲載日2014年09月26日

みなさんこんにちは!みんなの森づくりHP担当の後藤です。

あれは数日前のことでした。
その日は何をしても上手くいかない日でした。
意気消沈しながらも、公園緑地課に戻ろうと、エレベーターのボタンを押すと・・・
エレベーターの中から「たかもん」が現れました。

 

たかもん

 
エレベーター内にギッチギチに詰まった「たかもん」は、体が山の形をしており、案の定山裾の部分が入り口にひっかかってエレベーターから出るのに苦戦していました。
そのシュールだけど、健気であいらしい姿にはなぜか人を元気にする力があり、
僕自身、元気をもらい、仕事に集中し直すことができました。
大分のゆるキャラの底力を感じた一日でした。

 

そんな「たかもん」のモチーフとなった高崎山での観察会!
楽しくないはずがありません!!

今回は平成26年9月21日(日)に実施した「高崎山、おサルの森の観察会」についてお伝えします。

今回の観察会には、本当にたくさんの方にご応募いただきました。(応募総数138名
惜しくも抽せんに漏れてしまった方も、また次の機会にぜひご参加ください!

 

たくさんのおサルが暮らす高崎山。
普段から、サル寄せ場では、エサをもらいに来る人懐こいおサルの姿を見ることができます。
しかし、今回の観察会はそれだけではありません。
常緑樹と落葉樹のバランスがよく、おサルにとって非常に暮らしやすい高崎山の自然と、
その中で暮らすおサルのありの~ままの~すがた~が見れるの~よ~♪

 

台風による雨の心配もされましたが、参加者のみなさんの熱い思いがそれを吹き飛ばしたのか、
当日の天候は晴れ!絶好の自然観察会日和でした。
今回は高崎山自然動物園のOBにあたる河野さんを含む自然観察指導員の先生3名の引率のもと、
0歳~63歳という幅広い年齢層の方にご参加いただきました。
先生方から、おサルとふれあう上での諸注意を教えていただいた後、いよいよ出発です!!

 

 

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今は亡きベンツの銅像に見守られながら、入園すると、遠くにさっそくおサルの姿が見えました。
このおサルは見張り役で、群れから少し離れて、天敵を警戒しているそうです。
さて、問題です!
高崎山のおサルが恐れる、一番の天敵は何でしょう!?(正解は一番下にスクロール↓↓)

 

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さるっこレール沿いの坂道をゆっくり登っていくと、道路沿いのいろんな植物を観察できました。
この辺りの植生はおサルの生活と関係が深く、カラスミサキなどの毒のある植物は、おサルが食べたりしないのでたくさんみられますが、ソメイヨシノなどのおサルが登って遊んだり、食べたりする植物は枯れているものがほとんどです。

 

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また、人間が遊んでも楽しい植物もたくさん見つかりました。
例えば、カラムシ(通称:ポンポン草)は手でつくった輪っかの中に入れ、手のひらで上から叩くと 「パン」と音がなります。これが現代っ子には意外と難しく、練習した今でも3回に1回しか成功しません(泣)
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音がなる植物はまだまだあります。
マメヅタは耳元で葉っぱをつぶすと、プチっという音がします。
これは誰でも簡単に音を鳴らせるので、ちびっ子に大人気でした。
中には何枚もちぎって、ストックとして観察会の最後まで持ち歩いている子もいました(笑)

 

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さらにさらに!上級者にはこの植物!!どうですこの美しいボディ!!(ジャ○ネット○かた風)
クマノミズキは葉脈が比較的しっかりしていて、手先の器用な人が慎重に破いていくと、中心の葉脈だけを残すこともできます。
見よ!この匠の技!!

 

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長い坂を上りきると、おサルが迎えてくれました。
親子連れのおサル、だらっとくつろぐおサル、今年生まれたばかりのやんちゃでかわいいおサル・・・
いろんなおサルがいましたが、驚くべきことに、高崎山の職員さんはおサルの特徴をノートにまとめ、
一匹一匹を見分けられるそうです!!

 

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園内には、いたるところ毛づくろいをするおサルがいました。
「おサルのノミとり」ともよばれる、この毛づくろいですが、実はおサルにノミはつかず、群れの中でのコミュニケーションの手段だそうです。
人間でいうところの飲み会、つまり「飲みニケーション」にあたります。
飲みニケーション、のみニケーション、ノミニケーション・・・・はい、すみません。自粛します・・・
ちなみに毛づくろいに必要な「つまむ」という動作ができる動物は人間とおサルだけです。
霊長類ってすごい!!

 

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今回の観察会では、高崎山の職員さんがおサルの生態調査の際に入る自然観察道へも行きました。
ここは運がよければ自然の中で生活する、より自然体なおサルの姿を見ることができるスポットなんだそうです。

ここでは、削るとおサルの顔みたいになるお茶の実や、「パズルの木」でおなじみのカゴノキ、お子さんなら座っても平気な巨大キノコ、サルノコシカケなど、楽しい植物がたくさん見つかりました。

 

 

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おサルのふんや食べかけの木の実など、おサルの痕跡は見つかるものの、肝心のおサルはなかなか見つかりません・・・

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終了時刻も迫り、諦めかけたそのとき、一匹の子ザルが現れました!!
すると後から後から出るわ出るわ!!気がつけば森の中はおサルだらけでした。
どんぐりをあげると、競い合うように(ケンカ?)食べにきました!
下見のときには見られなかった、森の中で暮らすおサル。
参加者のみなさんの元気がおサルを呼び寄せたのかもしれません。

 

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自然観察道のゴール地点の広場でも森の中からおサルが出現!!
「ごちそうを持った人間が来てる」という情報はあっという間に森中に広まったみたいです。
恐るべし、おサルIT社会・・・

 

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最後はサル寄せ場でたくさんのおサルを観察しました。
竹でできたおサルの保育園にはかわいい赤ちゃんザルがいっぱい。
高崎山の職員さんが近付くと、お母さんおサルが一斉に赤ちゃんザルを迎えにきました。
中には、知らんぷりを決め込む放任主義のお母さんも・・・ (笑)

そして最後の締めに、ボスザルに向かってみんなでいっしょに拍手をしました。
調子がいい日はボスザルが木を力いっぱい揺らすアピールが見られるそうですが、
今回は調子が悪かったためか、アピールは見られなかったものの、その拍手は今回の観察会の成功を祝福するように秋空に響き渡りました。

 

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爽やかな秋晴れの下、観察会は無事終了しました。
おサルの赤ちゃんに負けないくらい人間のこどもたちも元気いっぱいでした!
「キノコにのってみたい」 、「森の中でおサルにどんぐりをあげてみたい」
そんなこどもたちの夢が少しだけ現実になった、素敵な一日だったと思います。

 

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ご参加いただいたみなさん、自然観察指導員の先生方、大変お疲れさまでした!!

 

 

~おサルクイズの答え~

おサルが見張りを立ててまで恐れる天敵は・・・

「犬」です!!
高崎山のおサルは人間には慣れているそうですが、何をしてくるかが読めない犬は怖いと感じるそうです。
「犬猿の仲」という言葉は本当なんですね。