掲載日2014年12月08日
みなさんこんにちは!みんなの森づくりHP担当の後藤です。
あれは市民植樹祭の会場設営中に起きた悲劇でした。
一仕事を終えた僕は、弁当を食べようと地面に腰を下ろしました。
その瞬間、お尻が爆発したかと思いました。
あわてて飛びのいて、一人でひとしきり、もだえた後、恐る恐る数秒前までお尻があった場所を確認すると・・・
そこには、見るも恐ろしい鋭利さで天に向かってそびえ立つ竹が生えていました。
幸か不幸か、あまりにもきれいにささったため、外傷はありませんでしたが、後遺症(お尻の異物感)に苦しむ日々です。
アウトドア派のみなさん、野外で腰掛けるときは竹にご用心を!!
(※お食事中のみなさま、失礼いたしました)
さて、今回ご紹介するのは、同じとがった竹でも、もっと夢のあるものです。
平成26年10月25日(土)に実施した「豊かで美しい森づくり事業(竹灯篭づくり)」の様子をお伝えします。
豊かで美しい森づくり事業では、竹の増殖によって荒れてしまった里山を守るとともに、切り出した竹を有効活用していきます。
その第一回目にあたる今回は、竹灯篭づくりに取り組みました。
今回、新たな取り組みとして、竹灯篭の材料となる竹を里山から切り出してくるまでの時間を利用して、参加者の方々に、「小庭づくり体験」をしていただきました。
講師の御手洗さん・丸井さんが見守る中、みなさん、黙々と庭づくりに取り組んでいます。
メインの木→石→背の低い植物という順番に配置すると作りやすい
苔を張るときは苔が描く軌道を意識すると上手に作れる
など、たくさんのコツを伝授していただきましたが、御手洗さん曰く、「庭づくりに決まった型はなく、自由に楽しく、自分がいいと思うものをつくることが一番大切。」とのことでした。
その言葉を胸に、参加者のみなさんのオリジナリティあふれる庭が完成しました!
どれも初めてつくったとは、とても思えない力作ぞろいです。
事務局を代表して、リーダーも小庭づくりに初挑戦!
完成品は市役所7階、公園緑地課のカウンターにかざっておりますので、お立ち寄りの際はぜひご覧になってみてください!
一休みした後、いよいよ竹灯篭づくりに取り掛かります。
採れたての竹を参加者のみなさん、事務局職員、講師のみなさん一丸となり、切って切って切りまくります!!
「竹をナナメに切る」ただそれだけのことなのですが、「言うは易し行うは難し」でした。
竹灯篭の底が平坦になるように、そして竹灯篭の先端は中に入れるろうそくの火が風で消えないように角度をつけて切る。
シンプルながらも奥が深い不器用男子代表の僕は失敗作を量産してしまいました。
しかし、万力と匠の技をもってすれば・・・何ということでしょう!!
歪に傾いた竹は地面に堂々とそびえ立つ立派な竹灯篭に!
お昼休憩では講師の方々のご厚意で、大鍋いっぱいのおいしい豚汁をいただきました。
冷え込みが厳しくなってきた時期にカボスの香り漂う豚汁は染みました・・
ごちそうさまでした!
エネルギー充電も完了し、竹灯篭づくりもラストスパートです。
みなさん慣れてきたのか、午前中の倍のスピードで竹灯篭が出来上がっていきます。
そして・・・約200本の竹灯篭が完成しました!!
その後、NPO法人 碧い海の会の古城さんらの案内で、付近の里山のミニ自然観察会を行いました。
里山の中には薬草や虫よけに使えるものなど、実用的な植物がいっぱいでした。
普段何気なく目にしている植物も、少し見方を変えれば素敵な活用法がたくさんあることを学んだ観察会となりました。
こうして、今回の竹灯篭づくりイベントは一人のケガ人もなく、無事終了しました。
今回つくった竹灯篭は平成26年11月9日(日)のよいやかがり火で使用されました。
闇夜に浮かぶ、幻想的な風景を演出する立派な竹灯篭でした。
里山を荒廃させ、ときに人の臀部に牙をむく竹。
しかし、そんな竹も工夫次第でこんなにも素敵な作品へと姿を変えます。
ご参加いただいたみなさん、講師のみなさん、大変お疲れ様でした!