掲載日2015年08月05日
みなさんこんにちは!みんなの森づくりHP担当の後藤です。
早いもので今年ももう8月。
「この時期言えば甲子園!」という方も少なくないのではないでしょうか。
爽やかな汗と、泥にまみれたユニフォーム。まさに青春ですね。
市役所でも先日ソフトボール大会が開催されました。
半そで半ズボンというソフトボールにふさわしくない格好で大会に臨んだ僕は、
案の定走塁でコケて、(本人いわくスライディング)全身をまんべんなくすりむきました(自業自得)。
それでは、ここで問題です。
ソフトボールにふさわしい格好はユニフォーム、では自然観察会にふさわしい格好はどのような格好でしょうか!?(正解は一番下をチェック、ヒントは今回の記事の写真の中に隠されているかも・・・)
さて、今回は平成27年7月19日(日)に実施した「西寒多神社の自然観察会」の様子をお伝えします。
古くから国や皇室から大切にされてきた、格式高い「豊後一の宮 西寒多神社」。
今回はそんな西寒多神社を取り巻く豊かな自然を、森の先生(自然観察指導員の先生方)と一緒に巡りました。
当日の天候はあいにくの雨。
当初予定していた川遊びは、できませんでしたが、今回の観察会の見どころは川だけではありません!
豊かな緑あふれる神社の境内やその裏に伸びる自然観察道を観察してまわりました。
森の先生から今回の見どころ・注意点の説明を受けて、いざ出発!!
神社に入る前、川を渡るところでさっそくイヌビワを発見しました。
この木は「ボンドの木」とも呼ばれ、木の切り口から出る白い樹液は粘着性でまるでボンドのようで、子どもたちは指にくっつけて遊んでいました。
また、イヌビワの木には動物と同じように「オスの木」と「メスの木」があり、「メスの木」に生った木の実はおいしく食べられます。
神社の境内に入ると、イチイガシのどんぐりがたくさん落ちていました。
意外と知らない方も多いことですが、「どんぐり」は木の種です。
そして木の種類によってどんぐりの大きさも形も違います。
どんぐりが落ちているところの周辺をよく見ると、どんぐりから、イチイガシの新芽が出てきていました。
木が自分の命を次の世代へとつないでいく様子は、このように身近なところで見ることができます。
神社の本殿の裏には細い通路があり、秘密の抜け道になっています。
森の先生と、先頭に名乗り出てくれた子を先頭に、探検気分で進みます。
秘密の抜け道ではウラジロを発見!
お正月によく見るこの植物は、文字通り葉っぱの裏側が白くなっていることがその名前の由来です。
秘密の抜け道を抜けると・・・
ちょうど雨がやみ、太陽の光がさしてきました!!
みなさんの元気が梅雨を吹き飛ばした瞬間でした。
そして、ここで神社の軒先をお借りして、一休み。
ここからは神社裏の自然観察道に進みます!
自然観察道ではキノコやバッタを発見!
好奇心旺盛な子どもたちは、バッタに大盛り上がり!
観察し終わったバッタが踏まれないように、道のわきにそっとかえしてあげる年配の方の優しい姿も印象的でした。さすが自然観察の大先輩!
自然観察道わきの田んぼで、おたまじゃくしやカエルを観察しながらさらに先に進むと、今回の観察会のゴール地点である、大きなため池に着きました。
ため池のほとりには、ネムノキがありました。
ネムノキは名前の通り、みんなが眠くなる夜になると、眠るように葉っぱを閉じる面白い木です。
自然観察道はここで終点!神社まで折り返します。
帰り道、行きに見たものを、もう一度観察する人や、新たに出てきた疑問を森の先生に投げかける人もいました。
ケガをする人もなく、心配された雨も再び降り出すこともなく、こうして「西寒多神社の自然観察会」は、無事終了しました。
最初から最後まで、普段なにげなく生活していく中では見落としてしまうような、植物や生き物への新しい発見でいっぱいの、充実した観察会となりました。
ご参加いただいたみなさん、そして森の先生のみなさん、大変お疲れ様でした。
p.s
問題の答え、自然観察会に適した格好は「長そで長ズボン!(できれば帽子も)」
今回の記事の写真の、森の先生の格好を参考にしてください。
一見、暑そうで自然観察には適してないように感じますが、木の枝でケガをしたり、虫に刺されたりするのを防ぐことができます。
もちろん、特にこの時期は、水分補給などの熱中症対策もお忘れなく!