掲載日2015年10月15日
みなさんこんにちは!みんなの森づくりHP担当の後藤です。
私ごとではありますが、色々なイベントで子どもたちと出会う中で、最近「おっちゃん」と呼ばれることが増えました。
元々老け顔ではありますが、まだ20代!まだまだ「お兄さん」と呼ばれたいお年頃です。
そんな僕が同期に、「今週末は仕事で竹を切りにいってくる」という話をしたところ、それ以降あだ名が「竹とりの翁」(※中学校の国語の教科書をチェック!)になりました(白目)
さて、そんな竹とりの翁が、平成27年10月10日(土)に実施した「豊かで美しい森づくり事業 第1回目:創作灯篭づくり」の様子をお知らせします。
さまざまな動植物が暮らし、みんなの遊び場でもある里山。
しかし、そんな里山の生態系が竹によっておびやかされていることをご存じでしょうか。
「豊かで美しい森づくり事業では、里山をみんなの手で守っていくため、竹を切り出し、竹林を整備するだけではなく、切り出した竹を有効活用していきます。
第1回目の今回は、「NPO法人 碧い海の会」のみなさんのご指導の下、竹と、竹を加工した竹ひごを使って、2種類の灯篭を作りました。
当日は晴天とまではいきませんでしたが、涼しくて蚊が出にくい、過ごしやすい天候となりました。
事務局あいさつと講師の方の諸注意の後、さっそく二つの班に分かれて灯篭づくりスタート!!
こちらの班では、竹をのこぎりでナナメに切って作る、昔ながらの竹灯篭づくりに挑戦!
この竹灯篭づくりでは、灯篭の底をまっすぐに切る技術と、切る面積の大きいナナメの面をめげずに切り続ける体力の両方が要求されます。
そんな意外と難しい竹灯篭づくりですが、今回参加していただいた皆さんは心配ご無用でした。
出来上がった灯篭を平面に置いてみると・・・まっすぐにそびえ立ちました!!
初めはお父さんや講師の方に補助をしてもらっていた子どもたちも、作業の終盤では一人で灯篭を次々に量産するまでになっていました。
(ビフォー) (アフター)
一方、こちらの班では竹ひごと木の板を枠として、絵を描いた障子紙をはり、その中にLEDを入れる「創作灯篭」づくりにチャレンジ!
まずは木の板に竹ひごを釘で取り付け、枠を作ります。
トンカチを初めて使うという子もいて、トンカチを握るお子さんの手にも竹ひごを抑えるお母さんの手にも緊張が走ります・・・!!
幸いにも、(事務局職員1名を除いて)創作灯篭づくり班から悲鳴が上がることはなく、無事に枠が完成!
次は今回の創作灯篭づくりのメイン、障子紙に絵を描いていく工程です。
繊細なタッチで川の流れをイメージした模様を描く人、この季節にピッタリの紅葉を驚きの画力で書きあげるお母さん、近くに生えていた綺麗な花を淡く、それでいてリアルに写し取る方など、大人勢の技が光ります。
一方、子どもたちも負けていません!
大人が考え付かないような色遣いで、下書きなしでダイナミックに描きあげていきます。
この「自由さ」こそが小さな画伯たちの最大の武器なのでしょう・・・みるみるうちに超大作ができあがりました!
絵が乾いたら、いよいよ最終段階!テープとのりを使って、障子を貼るように、絵を枠に貼りつけていきます。
そして・・・完成!!
この中にLEDを入れて、点灯させると、みなさんの力作が淡い光で照らし出されます。
ここで小休憩。
みんなで近くの自然観察道を見て歩きました。
サワガニ発見!!里山は生き物を観察したり、競争したり・・・里山は子どもたちの絶好の遊び場です。
(事務局裏話:実はこのサワガニは川底の石をひっくり返して探しました。「絶対子どもたちにサワガニを見せる!」という大人たちの熱い思いがこもったサワガニです(笑))
休憩時間も子どもたちは元気!!「NPO法人 碧い海の会」の作業所でもある今回の開催地、竹中憩いの広場には、自然の贈り物から作った色々なおもちゃがあります。
講師の方が作った竹の弓矢やどんぐりのコマ、木でつくった剣などで休む間もなく遊び続けていました。
後半戦は班を交代して、それぞれが作ってない方の灯篭づくりに挑戦しました!
お父さんと一緒に釘を打つ男の子や、お母さんといっしょに初めてののこぎりに挑戦する女の子など、ほほえましい親子での共同作業が目を引く中、一人の「匠」が現れました。
どちらの灯篭も、講師の方かと見間違うほど手慣れた様子で難なく完成させるに留まらず、独自の工夫が光る灯篭をつくってくださった方いました。
これぞ長年の経験値が成せる技・・・脱帽です!
こうして一人のケガ人もなく、灯篭づくりは無事終了しました。
今回のイベントでは、竹灯篭が約200本、創作灯篭が約20個出来上がりました。
出来上がったこれらの灯篭は平成27年10月17日に戸次本町で開催される「よいやかがり火」で飾られます。
竹灯篭はろうそくの火が、創作灯篭はLEDの光が、みなさんの作品を幻想的に照らしだし、戸次の夜を彩ることでしょう。
お時間の許される方はぜひお越しください!
ご参加いただいたみなさん、そして講師のみなさん、大変お疲れ様でした!!