掲載日2015年12月25日
みなさんこんにちは!みんなの森づくりHP担当の後藤です。
突然ですが、みなさんは誰かとお友達になるとき、まずその人の何を覚えますか?
僕は人の顔を覚えるのが苦手なので、まずは名前から覚えます。
名前を覚えるということは、仲良くなるための第一歩!
そしてそれは人と人の間に限らず、人と木の間でも言えることかもしれません。
ただ名前を知っているというだけでも、不思議とその木と親しくなった気になるものです。
さて、今回は7月にご紹介した「学校の木と友だちになろう事業」の第2弾!
平成27年12月2日(水)に明野西小学校で実施した「木の名前の札を付けよう Part2」の様子をお伝えします。
~これまでのあらすじ~
2015年、明野西小学校の校庭にはたくさんの木々が仲良く暮らしていました。
様々な種類の木が共存し、まさに木の楽園ともいえるこの小学校の校庭の木々たちの願いは一つ。
「もっと子どもたちと仲良くなりたい」
そんな木々と子どもたちの絆を深めるべく立ち上がったのは8人の木の先生!
7月に木の先生と校庭を巡り、自分たちの学校の校庭にどんな木があるのかを勉強した明野西小学校3年1組・2組の子どもたちは、12月2日、今度は木の名札を木にとりつけ、もっと木と仲良くなるべく、再び木の先生と共に校庭へ・・・
当日の天気は晴れのち曇り。天気にも恵まれました。
今回も8人の木の先生と校庭を歩きまわり、夏から秋にかけての木々の姿の移り変わりを観察しながら、木に名札を取り付けていきます。
8つの班に分かれて、いざ出発!!
渡辺先生の班では、キンモクセイの木に名札を付けました。
名札を取りつけ、先生がキンモクセイの説明をはじめると・・・「知ってるー!」という声が!
なんと葉っぱの形や独特のにおいなど、事前にインターネットで調べてきた子がいました!
さらに、先生からは黄色い(金色に近い)花を咲かすことから「キンモクセイ」という名前になったこと、日本にあるキンモクセイの木はそのほとんどが実のならない「男の子の木」であることなどを教えてもらいました。
生徒と先生のかけあいで知識を深めていく様子は、まるで大学の授業を見ているようで、僕は将来有望な子どもたちに舌を巻くばかりでした。
堤先生の班では、クスノキに名札を付けました。
なんと葉脈の形でクスノキを見つける子どもたち!
ここでも子どもたちの下調べの成果が実を結んでいました(木だけに)
また、ここの班は名札といっしょに、木にその木から落ちた落葉をくくりつけることで、葉っぱと木を併せて覚えられるようにしていました!
その近くでは鬼塚先生の班が落ちている葉っぱをたよりに、木を見つけ出していました。
名札を付け終えて、木に登って遊ぼうとする子に先生からストップが!
キノコが生えている木は、木の内側が腐って、もろくなっていることが多く、登って遊ぶのは危険なのだそうです。自然の中で遊ぶのは楽しい反面、危険もあります。勉強になりますね・・・
一方、川野先生(通称:川じい)班では、葉っぱで色々なものをつくって遊んでいました。
中でも子どもたちに人気だったのは葉っぱ鉄砲!
カヤの葉っぱを上手に切り取って組み合わせることで、鉄砲のように葉っぱの一部が飛び出すようになります。
これで飛距離を競う遊びが子どもたちの間で流行りました。もちろん名札も忘れずに付けました!
河野先生の班では校庭の隅で太いツルを発見!
河野先生の安全確認の下、ぶらさがってブランコのようにして遊びました。
時を忘れて楽しむ子どもたち・・・残り時間は大丈夫かな・・・?
(夢中になるあまり、この後、名札をまだ付けていないラスト1本の木を探してダッシュすることに(笑))
一方、伊藤先生の班はすでに名札を全て付け終え、ゆっくり校庭を散策。
マサキやカクレミノなど自分たちが担当してない木についても知識を深めていきます。
恐るべしは明野西小学校のグラウンド。
観察しても観察しても新しい木・新しい発見があり、学ぶことが尽きません。
池松先生の班も名札を全て付け終えて、観察タイム。
ここの班は体育館の裏側でテイカカヅラのツタを見つけました。
ぶらさがるものを見るとひっぱってみたくなるのが子ども心。
しかし、このツタが細身の割に頑丈で、意外とちぎれません。
ならばとターザンに挑戦!
ぶちっ・・・
子ども心をもてあそぶ魔性のカヅラでした(笑)
池田先生の班では緊急事態が!
残り時間が少なくなった時点で、名札を付けるはずだったコナラの木がなかなか見つかりません・・・
これはマズいと先生、子どもたち一丸となって緊急会議!
広い小学校のグラウンドの中で、他の班の目撃情報やどんぐりを頼りに無事コナラを発見しました!
名札も付けて一件落着。
木が見つからないというトラブルもありましたが、無事全部の班が予定していた全ての木に名札を付けてまわることができました。
時間いっぱいまで、自然の中で楽しく学んだ子どもたちは、出発前よりも心なしか賢く、たくましく見えました。
木の先生といっしょに一生懸命考え、全力で楽しんだ時間は将来子どもたちにとってかけがえのない経験となるでしょう。
明野西小学校の子どもたち、木の先生方、大変お疲れ様でした!
~追伸~
今回、名前を付けてもらったことで子どもたちとの距離が縮まった、明野西小学校の木々たち。
名札を付けてもらった姿は心なしか嬉しそうにも見えます。
次回はそんな木々たちの中から代表して1本に、「友だちの木」認定証が授与されます。
乞うご期待!