掲載日2013年12月02日
平成25年11月23日(土)に竹中地区にて「里山を守る竹林整備と竹灯篭作り(第3回)」を開催しました。
第3回は、炭作り体験です。
戸次地区の「よいやかがり火」で飾られた竹灯篭などを利用して炭作りを行いました。
最初に、今日のスケジュールと注意事項の説明を行いました。
まずは全員で、伏せ焼きと呼ばれる方法で竹炭作りを行います。
土中に掘った穴の中に、竹を入れます。
消火器、放水タンクを用意。防火着に着替えて、竹に火を入れます。
地面の高さまで入れていきます。
全体が燃えたところで、今度は蓋をして、その上に土を被せます。
土が厚ければ厚いほど、保温が効いてよいそうです。
煙突を立てて出来上がりです!
後は、こもった熱で炭化させます。
次は、5つの班に分かれて炭作り体験です。
炭作りの方法は、班の数と同じ5つ!
それぞれの作業工程を紹介します。
①先ほどの伏せ焼きに焚き口の付いたもの
事前に材料となる木は入れてあります。
火をつけずに蓋を被せ、その上に土をかけます。
煙突を立て焚き口から火をつけます。
煙の状態を見ながら、薪を入れ燃やします。煙は黄色がかったものから、青白いもの、最後は透明に変わるそうです。透明になれば燃焼が終わったということになります。
燃焼状態は、温度計で煙の温度を測りながら、確認します。燃焼し終わるまでこの作業の繰り返しです。
②炭焼き釜を使い、焼いて炭を作る方法
釜に入る大きさに、竹を切断します。竹灯篭は短いのでそのままでOK!
釜の奥から竹を詰めて入れていきます。通常は、大きさを揃えた竹を縛り、直径40cmくらいの束にして、それを立てた状態で釜の中に入れるそうです。
釜の中は狭く、腰を伸ばせず大変!
竹を詰め込み終わったら、入口を塞ぎます。レンガで塞ぐのですが、奥は下から積み上げ上を少し開けておきます。手前は、下を開けるために下枠を設置し、その下枠の上にレンガを積み上げます。こうすることで、下の穴の部分を熱の通りがよくなるそうです。
③炭焼き釜を使い、燻して竹に色味をつけ方法
事前に材料の竹は入れてあります。
竹を入れる前は、こんな感じです。
焚口から火入れを行います。
今日は、カイズカイブキの枝葉を燃やします。(油分が多く燃料として良いとのことです。)
燻し終わると、こんな仕上がりになるそうです。
竹炭液がとれます。防虫剤として利用されます。
④ドラム缶を利用して、炭焼きを行う方法
竹をドラム缶に入る長さに切ります。
道具を使って裁断します。
保温効果を高めるため、周囲に板壁を設け、そこに土をいれます。
焚口より火をつけます。
煙の温度を測りながら、燃焼状態を確認します。
後は、燃料を燃やしながら、安定するのを待ちます。
⑤空き缶を利用して、炭を作る方法
これは、子どもたち用です。
空き缶の中に、炭にしたいものを入れます。
今日は、松ぼっくり、栗、ユリの種が入っているもの、ツバキの実を入れてみました。
火にくべて、炭化するのを待ちます。
缶を開けてみると・・・・。
そのままの形で出来上がっています。(オモシロい!)
栗のイガもそのまんまです。(海の「うに」みたい。)
みんなが炭作りに没頭する中、
炭を使って料理をしました。
焼きいもを作ります。
石を入れたドラム缶の焚口から炭を入れ、火をつけて石が熱くなるのを待ちます。
芋を入れて出来上がりを待ちます。
いいニオイがしてきました。お昼に間に合いそうです。
つまみぐいしてる人が「おいしい」といってます。
ピザも作ります。
ピザ釜に炭を入れ、釜を温めます。2時間ほどで準備完了です。
ピザ1枚が50秒で焼けるそうです。(うちの家にも1台ほしい!)
もうすぐ昼食時間です。
各班の作業状況は・・・。
伏せ焼き、ドラム缶焼きは、温度を安定させようと煙の状態を見守っています。
炭窯の燻しは、燃料を燃やして燻しを継続中です。
炭釜の焼きは、竹を入れ終わりそうな状態まできています。
昼食時間になりました。
作業を中断し、みんなが昼食会場に戻ってきました。
ピザ焼き開始です。
網の上にピザをのっけ、釜の中へ!
焼き色を見ながら取り出します。
おいしそうな色に仕上がっています。(写真を撮り忘れました。汗!)
出来上がった焼きいもとピザをみなさんに配布です。
「うまい」「おいしい」という声があちらこちらから聞こえてきます。
う~ん、うまい。最高です。
焼きいもや柿などの差し入れをして頂いた地元の方に「感謝」です!
楽しい昼食時間も終わり、
みんなに集まってもらい、昼からの作業スケジュールと注意事項の説明です。
伏せ焼きとドラム缶焼きは、引き続き燃焼状態を見守ります。
炭焼き釜の燻しは、燃料を燃やし続けます。
炭焼き釜の焼きは、レンガと土を使って入口を塞ぎ、焚口を作ります。
レンガの隙間は土を投げつけてつぶします。
子どもたちは、こんなものも作ってみました。
新聞紙を広げ、その上に色々な葉っぱや木の実を乗せます。
その上にガーゼを被せ、小づちで叩きます。
ガーゼを上げてみると、素敵な模様が浮かび上がっています。
作業もいよいよおおずめです。
炭焼き釜(焼き)の準備が整いました。燃料を置き、今日の作業はここまでです。
火付けは、明日の朝、指導者の方が行ってくれるそうです。
ほかの釜の燃焼状態も安定してきたようです。
今日の作業はすべてこれで終了です。
少し時間も早く終わったので、竹山の散策をしました。
竹の表面が黄色がかったものなど、古くなった竹を伐採して間引いているとのことです。(よく整備されてますね!)
最後に記念写真を撮りました。
一緒に参加していたグループも加わって「ハイ、チーズ」。
みなさん、お疲れ様でした。
30日(土)に釜を空けるので、炭のほしい方は取りに来てくださいとのことでした。
釜を開けるところを見てみたいと思います。
(終わり)